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    小さなやさしさが世界を変える

    Small kindness always changes the world

    「親族の遺産をNPOに寄付をしたいのだけれど、どうしたらいいかな?」

    財団設立のきっかけは大学時代の友人から寄せられた相談でした。そして、我々は悩み始めました。小規模の非営利組織に数千万もの寄付を託すことを、我々は勧めることができなかったかです。なぜなら、金額が大きすぎたからです。

     

    欧米では一定の規模の寄付は基金として管理され、寄託者の名前や目的を冠して、永続的に寄付が行われることが一般的です。しかしながら、当時の日本では、欧米のようにNPOなどへの資金の提供と基金に託された資産の運用の両方を行ってくれる財団をみつけることができませんでした。結果として、我々は基金を引き受ける母体としてREEP財団を立ち上げました。

     

    最大の変化は基金の運用益を活用することで、ご家族が安心して資金の提供先を検討できるようになったことです。「たつえ基金」と名付けられた基金は、家族の希望から奨学金基金へと変化を遂げ、子どもたち自身が子どもたち自身の夢に向き合い、互いの夢を評価するプログラムへと進化しました。たつえ基金は経済的な困難を乗り越えようとする高校生に必要な資金を提供するだけではなく、同じ境遇の高校生同士が励まし合う関係性すら育むようになりました。

     

    我々がこの大正生まれの女性教育者の基金から学んだことは、繰り返し学んでいくことの重要性でした。本当に社会にとって必要な貢献をするには、探求することから始めても良かったのです。

    代表理事 加藤徹生

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